NHKスペシャル 「総書記−残された声−」胡耀邦のお話

「誰かを盲目的に信じるのではなく独立した思考であるべきだ。党 組織 国家はみな、正常化 民主化 法治化するべきである。一人の人間の言ったことがすべてということに反対しなければならない。」 これは胡耀邦の言葉であるが、まさに憲法をなぜ制定するのか…

現代の名演奏家50 ークラシック音楽の天才・奇才・異才ー 中川右介著 幻冬舎新書

本書は、基本的に過去の中川氏の著作を読んでいる御仁、またクラシックに詳しい方からすると得るものはないと言って差し支えない。むしろ初見の人を惑わせるような書き方をしていたりと、随分といい加減な著作物といっていいだろう。ただし、それを言っては…

書評「蕩尽王、パリをゆく 薩摩治郎八」鹿島茂著 新潮選書 2011年11月

「蕩尽の限りを尽くしてレジオン・ドヌール勲章を授与された人物」は、「東洋のロックフェラー」、「バロン薩摩」などと呼ばれた。その名を、「薩摩次郎八」という。本書は薩摩次郎八の伝記であり、研究書でもある。著者は、パリ研究のプロ中のプロ、鹿島茂…